愛しSalome

　

　姓　名　‐

　天響　雷弥　　あまと　らいや

　徒人　♂　身丈18５　齢参拾前半　AB

　彼　の　男　‐

　気怠　　焦燥　　苛立　　嗤い　　物臭　　　‐　心底持ちて　

　髪　‐　ぬばたま　　腰辺り揺れ、纏める事は稀
　眸　‐　紺青　気怠さを孕み　　鋭擁炯眸
　膚　‐　象牙色　　日出づ国、慶応のゆき在り
　躯　‐　着痩型　　腹割　　筋張

　纏　‐　薄物長襦袢牡丹鼠　薄物長着藍墨茶　　帯貝口麹塵　　下駄
　持　‐　両腰を帯き　　　　　袂に莨入　　　　　懐に小柄　
　打刀　‐　砂型硬質合金：二重刃文　　　　　銘　重尋　黒打　　　　

　彼の男　‐　心念　在り　　、て　　未だ　　―――　　惑う事。

　
　‐　　男、時空流れり。

　―――――　眼開けば見知らぬ、つちに、　　　　ひとり。　

　ひとり、在りて彷徨う、ても――、独り

　人倫無い、異形の方、に歪んだ嗤い。
　手放した尽未来際こそが、絵空事か――？
　何の為に、茲迄駆けていた。　
　こんな、ものを、神慮なぞ、と、謂う、の楢、世は刹鬼、だ。
　濁流に、呑まれる木の葉の如く。　　
　時代に翻弄された、　　―――――　　夜明前
　夷狄、黒船にて海を割りて動乱を招き、濁流を彷徨うた。
　

　信念を、　　懐いた　　儕儕　　達よ　　――――　、

　為す可き途が在るのなら、　
　爾道を、喪う筈が無い、と　――
　誰よりも、　誰よりも　。

　―――――　信じ、た　　儕儕　よ。　　

　今、道は、違え、

　―――――為ど、　生きて逝く。　　

　断ち切られた、未来。　　　　
　絶ち切られた、―――矜持。　　　

　金禽の羽撃きが、握る尽未来際の果敢無さを。
　あえぬが、散――――ける

　爾死が、意味在るものと為る様に、　―――　如何か、

　此の指、故。何が毀れ落ちた。　刹翳よ、神慮よ、　―――　

　乙橘の　　、　―――　嗤ふ夜。　　　

　
　なァ、　――――　共に、　　在ろう、？